進学塾ジーク ブログ

進学塾ジーク代表による、塾生・保護者の方への連絡(とその他もろもろ)を中心としたブログ

近場の高校を希望する生徒達

今の中学生の親御さん世代(私自身も含む)から見て、今の中学生は「(自分の時と違い)近場の高校を希望する生徒が多い」と思うのは私だけでしょうか。

 

近年、東大や早稲田大・慶応大などの首都圏にある大学が「関東ローカル化」しつつある…というのは、よく耳にする話です。首都圏にある有名国立・私立大学が、以前とは異なり「首都圏以外の受験生が減っている」現象です。(実感としての)経済状況が好転せず、学費+仕送り代を考えて地元の大学を希望するようになってきている…と説明されるケースが多く見られます。勿論、そのような要因も大きいと思いますが、それだけではない気もします。私が、新卒採用の仕事で全国の大学を回っていたのが2005年前後。その頃から既に「地元以外では就職したくない」という学生が多かったのを覚えています。例えば、熊本のある大学では、九州以外はもとより福岡すら希望せず「熊本以外での就職は考えていない」という学生が複数いました。これは極端かもしれませんが、その頃から既に「地元志向」が強まっていたのは事実です。これは、昨年注目された「マイルドヤンキー化」の端緒だったのかもしれません。ただ、これは東京・大阪・名古屋などの大都市周辺以外の、いわゆる「地方」で顕著なものだと思っていましたが、東村山で中学生の受験指導をするようになってから「地元志向が強い中学生」と多く出会い、少なからず驚いてしまいました。

 

都立希望で成績上位層ならば、日比谷・西・国立から戸山・青山・立川・八王子東…そして新宿・国分寺と、それこそ選択肢は多いはずなのですが、最初から日比谷・戸山・青山・新宿…といった都心方面の高校は選択肢に入っていないような気がします(私の数少ない経験からですので、これがすべてとは言いません)。ですから、国立・立川・八王子東・国分寺から選択がスタートするのです。

これは上位層だけでなく、それに次ぐレベルにも言えます。国分寺を諦めて武蔵野北・小金井北へ、そして武蔵野北・小金井北を諦めた生徒が目を向けるのが小平です。本当は、武蔵野北・小金井北より下・小平より上のレベルの高校があればいいのですが、この地域には見当たらないだけに、特に今年は小平を希望する生徒が多かったように思います。ですから、小平の人気が一気に上昇しました(女子の実質倍率は今年1.8倍超です)。少し視野を広げれば、西武新宿線一本で行ける「井草・石神井」といった高校も選択肢に入るのですが、あそこでも「遠い」という声があがるのには驚きです。その結果、小平は合格基準で石神井を超えるところまで上がってきています。5年前なら小平はオール3でも行けたのですが、いまはオール4近くないと厳しいレベルまで上がってきています。このままいけば、小平を諦めた生徒が小平南・小平西へ流れ…と、中堅レベルの高校がなくなってしまうのでは、とも考えてしまいます。

 

東日本大震災以降、遠くの中学・高校に行かせるのを躊躇する親御さんが多くなったのは事実です。しかし、親の意向ではなく、中学生自身が「地元でなきゃ嫌だ」と考えている方が強いと思います。長時間の電車通学はいや、乗換がある電車通学はいや…となると、選択肢は自ずから限られます(私は「電車通学」を希望したものですが…)。個人的には、もう少し視野を広げてほしいと思っています。そうすれば選択肢も広がるわけですから。